ジョブ・カードを導入しようと思ったきっかけは何ですか?
●就職活動の対策として1年生の授業で導入 |
当校では全学生にジョブ・カード活用ガイドを配布しておりましたが、より効果的な活用を模索していました。昨年度、2年生の希望者を対象に自己理解講座を実施したところ好評だったため、全学生が受けられるよう1年生の就職対策の授業での導入を決定しました。今年度は更に、宮城・山形キャリア形成サポートセンターから教職員対象の講座の提案を受けました。教職員がジョブ・カードを書くことで、自己理解を深め、学生のつまずきのポイントが実感でき、学生指導に役立つと考え、ジョブ・カードを作成するキャリア研修とキャリアコンサルティングを依頼しました。

ジョブ・カードをどのように活用しましたか?
ジョブ・カードを作成する中で見えてきた内容をベースに自己PR、志望動機の作成 |
講師は、宮城・山形キャリア形成サポートセンターのキャリアコンサルタントにお願いしました。キャリア・プラン作成補助シート(学生版)で自分の個性・性格、価値観、強み・弱みの自己理解を深めた後、作成した内容を使って自己PRや志望動機の作成に展開していきました。ジョブ・カードがエントリーシートや応募書類、面接対策にも役立つことをワークを通じて学びました。教職員向け研修では、学生同様にキャリア・プラン作成補助シートを活用しながら、キャリア・プランシートの作成を通じて「経験を言語化する」ことの難しさと重要性を改めて体感しました。
導入前後を比較して、あなた自身や社員・組織にどんな効果がありましたか?
●研修満足度は学生 99%、教職員 100%と回答 |
コロナ禍の影響を受け、年度初めは自宅待機期間があり、就職活動を考える以前に、学校にまだ慣れていない学生もいましたが、一生懸命取り組んでいる姿が印象的でした。「自分と向き合えた」「自分の軸が固められると思った」という声から自己理解が深まったように感じています。就職支援が自己流になることを懸念していた教職員も今回研修を受けたことで学生の悩むポイントが分かり、課題点を知ることができました。キャリアコンサルティングは、自身のキャリアを客観的に振り返ることができ、学生指導に活かせるという声を耳にし、良かったと感じています。
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